説明書に載っているテクニカルイラストについて、下記の2章構成でご紹介します。
【第1章】テクニカルイラストとは?
【第2章】テクニカルイラストを描いてみよう!
まずは【第1章】からスタートします。
1.テクニカルイラストの概要
情報伝達の手段として、言葉と文字だけでは形や色などを正確に伝えることは困難です。
それらの欠点を補う方法として、テクニカルイラストはマニュアル制作に欠かせない構成要素となっています。
テクニカルイラストとは?
機械や電気製品など、図面を見なくてもその構成部品や組立・分解方法などを説明するイラストのことです。
図法的には等測投影法(アイソメトリック投影法)という図法に分類されます。
第三角法は日本における製作図面(機械製図)でよく使われる図法です。
例では正面図・平面図(上面図)・側面図(右側面図)の3つの図で1つの形状を表しています
第三角法
基本的に等測図(アイソメトリック図)の図法を使います。
右上がりの線は30°方向に、上向きの線は90°方向に、左上がりの線は150°方向に描きます。
X軸、Y軸、Z軸のことを3主軸といいます
等測図
参考文献:永山 嘉昭,三村 康雄(2002).『実践 テクニカルイラストレーション第2版』. 日刊工業新聞社.
2.テクニカルイラストの例
実際に私たちが作成しているテクニカルイラストの例をご紹介します。
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取説・施工説の「使用工具欄」へ記載します。
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レストルーム取説の「お手入れ方法」へ記載します。
分解図
部品の相互関係、取り付け位置などが明確に判断できます。
断面図
組み立てられたものの必要部分を切断し、内部構造・機構などを説明しています。
透明図
断面図同様に、内部構造・機構などを説明しています。
手前に見せたいパーツの線の下へ白線を追加し、奥のものは線色・線幅・塗を調整しています
少し難しい単語が出てきましたが…なんとなくテクニカルイラストについて理解できましたでしょうか?
次回、「第2章 テクニカルイラストを描いてみよう!」へ続きます。